明日を待つ憂鬱


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そういえば、子供の頃、雨が降っているのに日差しがあることを「狐の嫁入り」っていってました。

今日はツイッターでつぶやいた写真(特に構図)に対する考え方をここにまとめてみました。お時間のある時にでも読んでみてください。

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「いい写真」。鍵カッコつきのこの言葉で僕が表現する写真とは?写真の中にその人の想い、感動、心がいっぱい詰まっていて、それが人に伝わってくる写真だ。

写真の構図ってどう勉強したらいいんですかってよく聞かれる。僕はアマチュアだし、特に構図の勉強もしてないので、みなさんの満足がいくような答えを提示することはできない。そこで、こう答えることにしている。「街を歩いている時、食事をしている時など、いつもいろんなところに目を向け、気持ちのよい形、気持ちのよい色、気持ちのよい配置が見つけられるように練習するといいですよ。」

写真の構図ってどう決めますかと聞かれるとこう答える。「ファインダーの中で被写体だけじゃなく、背景を含めた全体をながめて、自分が気持ちよく感じた時にシャッターを切ればいいんですよ。」

どうしてある構図が気持ちいいのか。その根本的な理由は将来大脳生理学的に理論的に解明できるだろう。もしかしたら、部分的にはもう解明されているのかもしれない。大事なことは、「ある構図を気持ちよく感ずる」という人間の脳に特有の生理現象が先に存在しているということだ。そして、それを説明するためにさまざまな構図の理論がつくられてきたということだ。決してその逆ではない。

写真撮影の時、理論的にいい構図になるように撮影するというのは順序がおかしいのではないかと思う。もちろん理論に基づいていれば大きくはずれることはないが、そんな写真では人の心は動かないだろうし、第一本人が撮っていて楽しくないだろう。まず自分が気持ちいいように撮影すればいいのだと思う。理論は後からついてくるものだ。特にわれわれはアマチュアなのだから、楽しむことが大切だ。

まずは被写体を愛すること。そこに理論がくっついてくればさらにすばらしい写真になるだろう。心や感性も、理論も、どちらも大切である。でもどちらか一方だけでは「いい写真」は撮れないだろう。

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by shigepianoman | 2010-07-01 21:57 | 夕景

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